ブラックワーク。
読んで字のごとく、「黒の仕事」。
黒一色で刺繍します。
イギリスで学んだ刺繍の中で一番印象的なものでした。
今でこそいろんな色を使って制作していますが、
一色で表現できるおもしろさってスゴイ。
でも、図案を選ぶ刺繍でもあると思っています。
留学当時、ブラックワークを始めるにあたり、
選ぶ図案で決まると感じたのを覚えています。
この「おじさん」はもちろん「インパクト」で選びました。
(WH Smithのポストカード売場でも目立ってたんです、このおじさん。)
個展をした際に、一番人気だったのがやっぱりこの「おじさん」。
おじさん、やるじゃん。
この図案は
ロンドンからのドライブ先(ケント州)の観光案内ブックの挿絵だったはず。
その挿絵本体があればいいですよね。
至極分かりやすいはず。
でも無いんですね、これが。
ほんと、その辺りのツメが甘い私。
上の「おじさん」はかなり大きい作品なんですが、
下の「ロンドン郊外の店先」2つ、実は5センチ四方ほどの小さな作品です。
つまり、
かな~り、細かいってことです。
刺繍とはいえ、「ミシン糸」を使っています。
私、結構ビッグなオンナですが、
好きなんです、こういう細かい細工物。
この刺繍の私が思うポイントは
「見たまま、刺繍する・・・がいいとは限らない。」
ってことです。
(これについてはいろんな見解があると思います)
下の「ロンドン郊外の店先」は特にそれがあてはまります。
緻密なんだけど、「ざっくりさ」が必要かと。
緻密だけなら、あんまり面白くないかと。
単色だけど、奥の深い刺繍です。。。