2012-01-25

イギリスで学んだBlackwork刺繍


ブラックワーク。

読んで字のごとく、「黒の仕事」。

黒一色で刺繍します。

イギリスで学んだ刺繍の中で一番印象的なものでした。

今でこそいろんな色を使って制作していますが、
一色で表現できるおもしろさってスゴイ。


でも、図案を選ぶ刺繍でもあると思っています。

留学当時、ブラックワークを始めるにあたり、
選ぶ図案で決まると感じたのを覚えています。

「雰囲気」で選ぶか、「インパクト」で選ぶか。



この「おじさん」はもちろん「インパクト」で選びました。
(WH Smithのポストカード売場でも目立ってたんです、このおじさん。)

個展をした際に、一番人気だったのがやっぱりこの「おじさん」。
おじさん、やるじゃん。


そして、「雰囲気」で選んで刺繍したのが、次の作品。
刺繍アートで世界にひとつだけの作品をあなたに。
刺繍アートで世界にひとつだけの作品をあなたに。
この図案は
ロンドンからのドライブ先(ケント州)の観光案内ブックの挿絵だったはず。

その挿絵本体があればいいですよね。
至極分かりやすいはず。

でも無いんですね、これが。
ほんと、その辺りのツメが甘い私。

上の「おじさん」はかなり大きい作品なんですが、
下の「ロンドン郊外の店先」2つ、実は5センチ四方ほどの小さな作品です。


つまり、
かな~り、細かいってことです。

刺繍とはいえ、「ミシン糸」を使っています。

私、結構ビッグなオンナですが、
好きなんです、こういう細かい細工物。


この刺繍の私が思うポイントは
「見たまま、刺繍する・・・がいいとは限らない。」

ってことです。
(これについてはいろんな見解があると思います)

下の「ロンドン郊外の店先」は特にそれがあてはまります。


緻密なんだけど、「ざっくりさ」が必要かと。
緻密だけなら、あんまり面白くないかと。


単色だけど、奥の深い刺繍です。。。